「乾燥しているのにテカる」の正体。「インナードライ肌」セルフチェック
テカり=うるおい、ではありません
おでこは光るのに、
頬はつっぱる。
この“矛盾”を感じたことはありませんか。
「テカるから脂性肌」「乾くから乾燥肌」
そう単純に割り切れないのが、大人の肌の難しさです。
皮脂は「油」。
うるおいは「角質層の水分」。
実は、皮脂(油)と、うるおい(角質層の水分)は別の要素。
肌が光って見えていても、内側は乾いていることがあります。
まずは30秒。セルフチェック
診断ではありません。
今の傾向を知るための目安です。
当てはまる数を数えてみてください。
✅保湿しても午後にテカる
✅小鼻は崩れるのに頬は粉っぽい
✅マスクでムレると赤みが出やすい
✅季節の変わり目に不調が増える
3つ以上当てはまるなら、まずは「内側の乾き」を疑ってみましょう。
原因は「水分の通り道」と「守り」
肌のいちばん外側にある角質層は、
水分を抱え込み、逃がしにくくする“保湿とバリア”の要(かなめ)です。
ここが乱れると、肌の感じ方がガラッと変わります。
角質層のバリアは、細胞間脂質がカギだと考えられています。※1
また、TEWL(経皮水分蒸散量)は、バリアの状態を知る目安として研究でも使われています。※2
そして厄介なのは、「乾き」は表面より内側から進みやすいこと。
テカりがあると見落としやすいのですが、
ここにズレが起こりやすいのです。
今日からの整え方は「減らす→足す」
強く抑える前に、土台を整えます。
コツは、やみくもに足すのではなく、順番を守ること。
たとえば、洗いすぎを減らすだけでも、
肌がラクになることがあります。
✅洗浄は「落としすぎ」を避ける
✅保湿は「角質層まで届く前提」で、薄く重ねる✅日中はこすらず、ティッシュ等で“押さえて”整える
角質層の保湿とバリアは、
複数要因で成り立つと考えられています。※3
悩みは、言葉にすると軽くなる
「テカる=脂性肌」と決めつけてしまうと、
ケアがズレて、かえって苦しくなることがあります。
まずは起きている現象をほどいて、
“テカりの奥にある乾き”を見落とさないこと。
そこから、合うケアが選びやすくなります。
派手な言葉は使いません。
でも、言いづらい悩みほど、そっと拾い上げたいと思っています。
肌の矛盾は、あなたのせいではありません。
今日のまとめです。
・テカりとうるおいは別もの
・光っていても、内側が乾いていることがある
・3つ以上当てはまるなら、まずは**「内側の乾き」**を疑う
・ケアは 「減らす → 足す」 の順番が大切
次回は毛穴の話です。
「埋める」より「出口を整える」。
※1 出典:「J Invest Dermatol誌」1983年の総説より
※2 出典:「Exp Dermatol誌」2006年の研究より
※3 出典:「Dermatol Ther誌」2004の総説より